
インデックスファンドは手数料が安く、積み立て購入できる点で非常に人気があります。
私は2015年5月からインデックスファンドの積立購入を開始しています。
当初、ポートフォリオで悩んだのが新興国株式のインデックスファンド。このセクターはインデックスファンドの中でも手数料が高いんですよね。
悩んだ挙句、『三菱UFJ国際-eMAXIS新興国株式インデックス』を選択しましたが、手数料が更に安い『SBI-EXE-i新興国株式ファンド』に乗り換えていました。
<2015年当時の手数料>
- eMAXIS新興国株式インデックス:0.648%
- EXE-i新興国株式ファンド:0.4354%
ここに、ニッセイが低コスト競争を仕掛けた結果、どのファンドも手数料を下げる結果となり、『SBI-EXE-i新興国株式ファンド』は直近で0.3794%まで下がっています。
しかし、更に手数料が安いファンドが昨年12月に登場していました。その名は、
『SBI-EXE-iつみたて新興国株式ファンド』
ほったらかし投資が積立投資の醍醐味ですが、ほったらかしの盲点は、良いファンドが出来てきたときに気づかないところですね。
SBI-EXE-iつみたて新興国株式ファンドとは?
2017年12月6日に新たにラインナップされたファンドです。
シュワブ エマージング・マーケッツエクイティETFを投資対象としており、このETFがFTSEエマージング・インデックスに連動する投資成果を目指しています。
「間接的に新興国株式ETFに投資する」といったイメージですね。
運用にあたっては、ファミリーファンド方式を採用しています。

英国FTSE社が算出している指数で、中国、台湾、インドなどの新興国の大型株・中型株を組み入れた株式指数です。
新興国株式の代表的なインデックスとしては、MSCIエマージング・マーケット・インデックスも有名です。こちらは韓国を組入れていますが、FTSEエマージング・インデックスは韓国を外している点が大きな違いです。
『SBI-EXE-iつみたて新興国ファンド』の特筆すべき点は、信託報酬(コスト)の安さです。
信託報酬は驚きの、年0.1948%
新興国株式のインデックス系のファンドでは最小コストです。
SBI-EXE-i新興国株式ファンドとの違いは?
『SBI-EXE-i新興国株式ファンド』も、シュワブ エマージング・マーケッツエクイティETFを投資対象としていますが、割合的には90%です。
残り10%はiシェアーズ コア MSCIエマージング・マーケッツETFというMSCIエマージング・マーケッツ インベスタブル マーケット インデックスをベンチマークとしたETFに投資しています。
米国MSCI社が算出している指数で、小型株を含む新興国株式を組み入れた株式指数です。
MSCIエマージング・マーケット・インデックスは大型株・中型株から構成されています。
『SBI-EXE-iつみたて新興国株式ファンド』は、新興国の大型株・中型株のみであったのに対し、『SBI-EXE-i新興国株式ファンド』は小型株まで網羅されていることになります。
また、信託報酬の差が大きいです。
『SBI-EXE-i新興国株式ファンド』の信託報酬は年0.3794%
『SBI-EXE-iつみたて新興国株式ファンド』は年0.1948%なので、約半分のコストになっています。
2つのファンドの違いを表にまとめます。
つみたて新興国株式ファンド | 新興国株式ファンド | |
運用方式 | ファミリーファンド | ファンド・オブ・ファンズ |
投資対象 | シュワブ エマージング・マーケッツエクイティETF | シュワブ エマージング・マーケッツエクイティETF(90%) |
iシェアーズ コア MSCIエマージング・マーケッツETF(10%) | ||
新興国の大型株・中型株 | 新興国の大型株・中型株・小型株 | |
信託報酬 | 約0.1948% | 約0.3794% |
どちらを積み立てるべき?
信託報酬からすると明らかに『SBI-EXE-iつみたて新興国株式ファンド』です。
インデックス系でかつ積立を行っている人は、基本的に長期運用前提のハズ。
そうであれば、信託報酬の差が約半分小さくなるという点は、大きな利点です。
あとは、小型株についてどう考えるかです。
大型株・中型株のシュワブ エマージング・マーケッツエクイティETFと小型株を含むiシェアーズ コア MSCIエマージング・マーケッツETFのチャートを比較してみました。
- 青:シュワブ エマージング・マーケッツエクイティETF
- 赤:iシェアーズ コア MSCIエマージング・マーケッツETF

5年間のチャートですが、動きとしてはほぼ同じ。
ということは、iシェアーズ コア MSCIエマージング・マーケッツETFを10%含むか否かの両ファンドの運用益の差は、「ゼロに等しい」と言い切れる事になります。
よって、圧倒的に『SBI-EXE-iつみたて新興国株式ファンド』がオススメという事です。
まとめ
- 信託報酬が約2分の1(約0.3794% →約0.1948%)
- 運用益の差はほぼ同じ
- 両ファンドとも信用がおけるSBIグループの運用
正直、乗り換えない理由を探すのが困難なくらいです。
早めの乗り換えをオススメします!!
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