
私は先進国インデックスファンドと新興国インデックスファンドを主軸とし、VDC、VGT、VHTに定期的に投資することとしています。
ということで今日はVDC バンガード米国生活必需品セクターについてクローズアップ!!
VDCとは?
VDCとはバンガード米国生活必需品セクターETFのティッカーシンボルです。
ベンチマークはMSCI USインベスタブル・ マーケット・生活必需品25/50 インデックスで米国の食品・飲料・タバコの製造業者・流通業者のほか、非耐久 家庭用品・パーソナル用品の製造業者など、大型株、中型株、小型株を幅広く網羅した103銘柄で構成されるETFです。
「生活必需品」ということで、それほど景気に左右されない業種の企業で構成されています。
構成銘柄は?
VDCの上位10銘柄とグループ別の構成比率をバンガードHPから引用します。

ちょっと面白いのが、コカコーラが2位でペプシコーラが4位に入っていること。アメリカ人にとってコーラは生活必需品。相当コーラが好きなんですね。
冗談はさておき、コカコーラは55年連続で増配しており、バフェット銘柄としても名高く、ペプシコーラはVIG米国増配株式ETFでも3位に組み込まれており、44年連続で増配している企業で、自己資本比率25%で粗利は50%を超えており、両社とも米国を代表する企業です。
喉が渇いたらウォルマートやコストコに行って、コカコーラかペプシコーラを飲干し、汗を書いたらProcter&Gambleのボディーソープで体を洗い、夜風に当たりながらフィリップモリス(米国内はアルトリア)のタバコで一服する。アメリカ人の生活に溶け込みすぎている銘柄で成り立っているのがVDCです。
最近は、小売業が自社ブランドの製品を低価格で展開しており、業界も価格競争に入って来る可能性はありますが、人は愛用しているブランドをなかなか手放せない傾向にあると思います。VDCに組み込まれている企業の商品はまさにこれで、そのブランド力でこれからも他の製品を圧倒していくことでしょう。
VDCと上位5銘柄の過去10年のチャート見てみましょう。
- VDC 米国生活必需品セクターETF
- PG プロクター・アンド・ギャンブル
- KO コカコーラ
- PM フィリップモリス
- PEP ペプシコーラ
- MO アルトリアグループ

引用元:Yahoo!Finance
VDCは青の太線です。
フィリップモリスがVDCのパフォーマンスを超えますが、それ以外はVDCを下回っています。リスク分散をしながらも高いパフォーマンス。VDCの魅力が詰まったチャートです。
なお、アルトリアグループはアメリカ国内でタバコを販売している企業で、2008年に下落しているのは、もともと国外にもタバコを販売していたのですが、国外部門をフィリップモリスとして分離したためです。
成績は他の業種セクターETFを凌駕している
VDCのパフォーマンス実績は設定来10.39%と業種セクターとしては好成績を残しています。

より分かりやすのがチャートです。
グラフはYahoo!FINANCEから引用したもので、以下の4つのETFの2004年から現在までのチャートです。
- VDC 米国生活必需品セクター
- VHT 米国ヘルスケア・セクター
- VGT 米国情報技術セクター
- VTI トータル・ストックマーケット

VDCのパフォーマンスに圧巻!!VTIはもとよりVHT、VGTを遥かにしのぐ成長です。これが今後も続くかどうかは分かりませんが、生活必需品を必要とする人間の数は米国において2050年まで着々と増え続けるということは分かっています。人口が増えれば間違いなく生活必需品の需要も伸びます。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。
気になる経費率と配当利回りは?
経費率は0.1%です。
VHTもVGTも0.1%なのでバンガードの業種セクターとしては一般的な経費率です。
ちなみに、私がメインで購入しているニッセイ外国株式インデックスファンドの経費率は0.22%で、VDCはその半分ということ。ニッセイも投資家のことを考えて低コストインデックスファンドを数々出してくれていますが、バンガードはさらに投資家のことを考えてくれていることが伺えます。
配当利回りは2.92%
キャピタルゲインだけでなくインカムゲインも期待でき、かつクライシス局面に強いのがVDCの魅力です。
まとめ
VDCは法が整備され、株主に主眼を置き、今後も人口増加が見込まれる先進国であるアメリカという国においては、かなり高確率で今後も成長していくことが期待できるETFです。
VTIを主軸で資産運用している方も、コアとしてVDCを保有する価値は十分にあると思います。
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VGTはディフェンシブセクターではありませんが、今後の情報技術分野の発展は加速すると考えており成長が期待できるETFです↓↓
アメリカの高配当企業に丸ごと投資できるVYM。長期投資はこれ1本でもOKだと考えています。
今後の人口推計についてまとめています。生活必需品セクターを購入する上では世界の人口推計は把握しておきたいところです↓↓
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