4月残業多いよ。日曜も出勤だよー。もう30時間は超えてしまう。
厚生年金と健康保険が上がるからキツイ、、
そう、サラリーマンは給与明細見ると厚生年金と健康保険料が給与から天引きになってると思うんですが、この金額、4~6月の給料で決まるって知ってました?
4~6月の給料ということは、3~5月に残業すると、厚生年金と健康保険料が上がってしまうということです。悲し過ぎる。
厚生年金と健康保険料の決め方
厚生年金と健康保険料は報酬(給料)に比例して決まります。
給料から毎月算定するのではなく、4~6月の給料を平均して1年間の平均給料として算出されます。
その報酬額(給料)に応じて、いくつかの等級に区分した標準報酬月額が決定し、この標準報酬月額で厚生年金と健康保険料が決まります。
厚生年金の標準報酬月額:日本年金機構
健康保険の標準報酬月額:全国健康保険協会
4~6月の報酬額により決まった厚生年金と健康保険料はその年の9月から翌年8月まで適用されます。
途中で改定されることもあるみたいで、健康保険は平成28年4月納付分から保険料が変更になっています。
この標準報酬月額の算定には、残業代はもちろん通勤手当や住宅手当も報酬として計算されるわけです、、
通勤手当や住宅手当はどうしようもないですが、残業代は抑えたいとこですよね。
3か月を超える期間ごとに受け取る報酬は対象外ということ。
具体的にどれくらい保険料が変わるの?(厚生年金編)
保険料は標準報酬月額に保険料率をかけた値となります。
厚生年金の場合は保険料率が17.828%。
これを会社と個人で半分ずつ負担するので、自己負担額は
標準報酬月額×8.914%となります。
ここで補足ですが、会社勤めのかたは厚生年金ではなく厚生年金基金に加入している場合があります。
厚生年金基金は全ての会社が設立しているわけではないため、自分の会社に確認してみましょう。
また、厚生年金基金によって、保険料率が異なります。17.828%を基準とし、2.4%~5.0%の免除があります。
例えば免除率が2.4%の場合は、17.828-2.4=15.428%
これを会社と折半するので、自己負担額は、
標準報酬月額×7.714%となります。
ここでの計算は厚生年金加入者を例にしてみます。
↓↓は平成27年9月~平成28年8月までの厚生年金保険料表の抜粋になります。

赤枠のとこ見て。
4~6月の給料平均が27~29万の人は標準報酬月額が28万円になります。厚生年金は24,959.2円。50銭未満は切り捨てなので24,959円が厚生年金負担額。
この人が残業して4~6月の給料平均が35~37万になると標準報酬月額は36万円。厚生年金は32,090円。
32,090円-24,959円=7,131円/月
年間にすると85,572円/年。デカくない??
具体的にどれくらい保険料が変わるの?(健康保険編)
こちらも厚生年金と同じく、標準報酬月額に保険料率をかけた値です。
都道府県ごとに保険料額表が違うのですが、東京の場合は保険料率が9.96%です。
これを会社と個人で半分ずつ負担するので、自己負担額は
標準報酬月額×4.98%となります。
ここでの計算は東京を例にしてみます。
↓↓は東京の平成28年4月から適用される健康保険料表の抜粋になります。

4~6月の給料平均が27~29万の人は標準報酬月額が28万円になります。健康保険料は13,944円。
この人が残業して4~6月の給料平均が35~37万になると標準報酬月額は36万円。厚生年金は17,928円。
17,928円-13,944円=3,984円/月
年間にすると47,808円/年。これもデカくない??
3~5月は残業せずにさっさと帰ろう!!
自分で仕事量の調整が可能な人は3~5月は残業を抑えて、6月から頑張りましょう。
まあ普通は、客先の状況であったり、年度末は繁忙期であったりして、なかなか忙しい時期ですよね。国も忙しいとき狙ってるのかな?
こうゆう憂鬱な情報調べつつ、社畜と化した僕は明日も働くのである。。ゲホゲホ
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